第326話

「二人とも。」



そう教室の後ろから声をかけると、二人は窓側にいたようだ。



徠はびっくりしてこちらを見ていたけど、カラスさんは別にびっくりしている様子ではない。




「び、びっくりするじゃねえか!どうした?」



と聞いてくる徠に、少しだけ罪悪感を感じながらも、校門の方を差す。





「写真、撮るってさ。」



と短く言うと、徠は窓の縁から腰を上げて、そこに向かおうと準備をし始める。



「んじゃあ、乃威にも……」




と口を開いたのだけど、そこで止める。



カラスさんも私も不自然な止め方だったので、ジッと彼の様子を伺っているとニッコリと私を見て笑った。






「あー、真野!乃威、呼んできてくれ!」



と言ったのだ。

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