桜が舞う季節
第316話
ヒラヒラとピンク色の花びらが散っている。
私は落ちてくるそれを手のひらに乗せて、ふわりと笑う。
季節は、春。
まだ肌寒いけど、3月はもう春と言ってもいい時期ではないだろうか?
儚い桜を見て、ふと彼の顔を思い出す。
――…そちらは、幸せですか?
聞いても、返ってくることはないけれど。
泣かない、よ。
アナタのために涙は流さないと、決めたの。
今でも、愛してるよ。
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