第65話

「とも、だち…ですか?」



「そう!学校でも友達はいるんだけど、こうやってこっち系の人とは友達いなくてさ!」



“家族のみんなが、こっちでは知り合いは作ってはいけない…なんて言ってさ”




なんて不貞腐れたように言うけど、それが家族の優しさということを彼女は分かっているだろうか?



こっちで知り合いや友達を作っても、いいことなんて一つもない。




けど、どうしてかそれが言えず、僕は彼女のその提案に……。





「いい、です…よ。」



「本当!!やったあ!!」



彼女がこんなに笑うから。



彼女がこんなに喜んでくれるから。



彼女が嬉しそうにするから。





だったら、友達になるくらい、いいかなって思ってしまう。

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