そうして幕は静かに開く

第45話

どこまでも続いている同じ景色。



「……ここ、どこですか?」



「あ?どう見ても『佐藤組』だろ。」



何分同じ道を走っているんだ、この車。



無駄に広いこの屋敷はどうやら、森の奥にあるらしい。



「……誰の好みでしょうね。」



「前の組長がこういう場所が好きだったみてえだぞ。……今はどっかの島に隠居中だ。」



変わった人らしい。



今から行くその『佐藤組』というところに、僕は不安と疑問を抱いていた。








「若、着きました。」



「7分42秒。」



「……はい?」



「いや、同じ道走ってから、ここまで来た時間のこと。」



「……若、そんなことする暇があったら、挨拶の言葉でも考えてくださいよ。」



「俺、堅苦しいの嫌いなんだよね。」



「若。」



「……ふわ~あ。」

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