第43話

こ、皇紀さんに口答え出来る子供っているんだ…。



今度、僕もやってみよう。



そう固く誓った時、皇紀さんの電話は終わった。



携帯を放り投げるように片岡さんに渡し、舌打ちをする。



「ちっ、疾風のクセに俺に面倒なこと押し付けやがって…。」



……どうやら、あんまり良くない内容の電話だったらしい。



皇紀さんの機嫌が悪くなっていっているから。



本当、勘弁してほしい。



相手をするのは、僕達なのに……。



心の中で大きく溜息を吐きながら、僕は目の前にやっと着いた車の中に乗り込む。



この格好であまり彷徨きたくはないから。



そのあとに皇紀さんが乗り込んで来たので、ギョッとしてしまった。



「ちょっ…!?皇紀さんの車は前のですよ!!」



「うっせえ。ここに乗らせろや。」



すこぶる、機嫌はやはり悪い。

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