第20話

「そう、ですか。」



「あれ?意外だった?」



まあ、こういうアッチ系の人って男の人しかいないってイメージがあったから、確かに意外だ。



それに対して頷くと、彼は少しだけ優しそうに笑う。



「まあ、気持ちは分かるよ。おかげで俺は下僕状態だったからね~。」



“今や、若頭補佐ですけど”



と笑って答える彼に、さっきとは違う気持ちが芽生える。



「……笑うんですね。」



「おいおいおい、俺が宇宙人とでも思ったのか?これでもとりあえず、人間ですよ。」



なんて言って冗談も言うので、僕は意外だった。



どうやら、鬼みたいな人ではないらしい。



どう答えようか迷っていると、佐伯さんはそれに対しても笑う。

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