第19話

「不自由はさせないつもりだ。ほら、そこが朱希の部屋。」



佐伯さんはそう言って、僕に部屋を案内してくれる。




まだ鳩尾が痛いのは、彼が少しは本気でここに入れたからかもしれない。



「あの…」



僕はそう言うと、佐伯さんは踵を返して僕を見つめる。



その目はさっきみたいな怖い目ではなく、普通の目。



だから、まだ聞きやすかった。





「あの、あなたは僕の…叔父さん…ってことですか?」



「この歳で叔父さんってんのも嫌だな。まあ、そういうこと。」



“俺、まだこれでも20歳だから”



母さんは30歳だから、どうやら10歳も歳が離れているらしい。



「二人、兄妹ですか?」



「まさか。四人兄弟だよ。」



“上に姉三人”



そして彼は一人男だということを悟る。

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