始まりは簡単-朱希SIDE-
第2話
僕の家は、本当に普通の家庭だった。
両親は共働きであったけど、とても優しくて休みの日には家族で食卓を囲んだ。
妹と二人兄弟の僕は、いつも二人で空手の練習をしていた。
二人でいろんな話をして、僕が全国大会に行くことになると喜んでくれた。
もっと、頑張ろうって思った。
小学生の時に、空手で優勝して名をはせた時に僕の目の前に現れた一人の男。
真っ黒なスーツを着て、僕の前に現れた。
「君、松下 朱希君かな?」
その男は名乗らないまま、僕を見つめている。
その目はとてもじゃないけど、冷たくて見たこともないほど、鋭かった。
でも、まだ小さな僕にはそこまで分からなくてただジッと彼を見つめる。
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