第188話

何でいきなり電話になったのか分からなかったみたいで、カラスさんは少しだけ眉をひそめた。



「そう!えっと…、あの、……だ、誰と電話してたのかと思いましてね!」



多少……いや、大分怪しい言い方になってしまったのだけど、カラスさんは“ああ”という顔をしてくれたので、とりあえず安心。



どう言おうか迷っていた彼は、少しの間考える素振りをする。



後ろ髪を豪快に掻いて、う~んと唸っているので、やっぱり言いづらいのかもしれない。



聞いちゃいけなかったのかもしれないなあ…と内心思ってしまった。



……失敗。



はあ…と溜め息を吐きそうになるのを我慢して、カラスさんに言いづらいことを聞いてしまったことを謝罪しようとした。

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