第171話

――――――――――

―――――――



「……」



「……」




空気は、重い。



そして、二人きりになったにも関わらず甘い空気はおろか、逆に恐ろしく怖い。



まあ、この人と二人きりになっていい思い出なんてあったことないですけどね。




ゆっくりと自分がいる場所が変わっていくと自覚すると、ここが遊具の中だというのは私にだってわかる。



というか、ここが玲衣さんとだけは絶対に乗りたくないと思っていた場所。





そう。








観覧車だった。




「……わあ、下が遠いですね~。」



「……」



棒読みで言っているのが分かったのか、とても冷たい視線でこちらを見ている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る