第170話

「ど、どこ!?UFOどこなの!?」



この目でどうしても確認したい私は、そう言って辺りを見渡す。



しかし、そうしているうちにも誰かが私の腕を掴んで次の瞬間…――






「どわっ!?」



私の腕を引っ張って、急に走り始めたのだ。



びっくりして、こけそうになるけど何とか状況を保つ。



「ちょ…っ!?何してっ!?」



「うるさい!黙って、ついてこい!」



そう言って私を引っ張っていたのは、誰でもない。




私を睨むようにして見ていた、玲衣さんだった。





後ろで何かを言っているみんなの声が聞こえたけど、そんな声が遠ざかっている。



玲衣さんはそのまま私を引っ張って、この場を風のように過ぎ去って行った。





もちろん、私を連れて。

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