第168話

だ、誰かこれは私の悪い夢だと言ってくださああああい!!



そう心の中で叫んだ時に、この視線から遠ざけてくれたのは…――






「はいはあい!マアちゃんのことが好きなのは分かったからさ!……とりあえず





頭冷やしてくれる?」



朱希君の顔が、一瞬で変わった……のだと思う。



だって、私は朱希君の前にいたので、彼の表情が見えない。



でもそれが分かったのは、彼の声が変わったのと周りの人たちの顔が少しだけ怯えたから。



こ、怖くて顔を見る気にもならないんですけど。




「朱希。落ち着け。」



そう言って朱希君の肩を掴んだのは、さっき私が抱き着いていた玲衣さんだった。

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