第104話
苦しそうな顔をして、咳をしている真次君だった。
彼を見て、思わず私は手で口をふさぐ。
あまりにも痛々しそうな彼の体。
しかも少しではなく、彼の至るところにある血は痛々しさをさらに物語っている。
絶句、せざる…おえなかった。
隣にいる柳生君も彼が昨日会った人とは思えないというような、そんな顔をしている。
痛そうな体を一生懸命に引きずって、彼はゆっくりと臣に近づいていく。
それをこの場にいる全員が見ている中で、真次君は歩いて行く。
一歩、また一歩ゆっくりと近づいて誰も近づかせないその雰囲気を真次君は醸し出していた。
真次君は誰でもない、ずっと一点を見つめていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます