第77話

ち、このクソ忙しい時に誰だ。



そう思って、その電話に表示を見ずに出る。



「んーだ。」



『は、やて…さ、ん…っ、です、かっ?』



通話越しに咳をしている声が聞こえる。



かなり、苦しそうだからもしかしたら殴られたりとかしたのかもしれない。



この声、聞いたことのある声だ。




「……お前は?」



誰なのか分からないので、名乗ってくれるかは分からないが聞いてみる。



しかし次の瞬間、俺の怒りが頂点に立つ。






『ケホッ!…か、川上…ですっ…!』



川上…。



ああ、あの時の男。



真野を助けようとしてくれた、あの男、か。



「新庄……臣っ!」



俺の目が細くなり、睨むような目つきに変わる。

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