第56話

気、緩みすぎかも。



幸せな時間に、浸り過ぎたのかもしれない。






私にはこんな生活……似合わない。




そう思うと、何故か私はポケットに入れていた手紙を読み始める。



いつも携帯している“それ”を、ジッと見つめてただ無心で、読む。







読み終わった後、私は頬を一度だけつねって、またいつもの自分に戻る。







どれが本当の自分だろう、と疑問に思いつつも、私は荷物を持って部屋を出た。

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