第46話
部屋を出て、縁側を歩いていると橘君がジッと空を見つめている。
空に見とれている彼に私は見とれていた。
その悲しそうな目に、その悲しそうな彼の背中に。
声を、かける言葉が見つからない。
どうしようかと思い、ただ見つめるしかできない私はジッと立ち止まっていると、彼は思いがけない行動を取った。
「そんなに儂を見つめても、何もありませんよ?真野さん。」
いきなり何かを喋りだし、しかも私の名前をピンポイントに呼んできたので絶対に私がここにいたことを分かっていたんだ。
ああ、もうどうして彼にはなんでも分かってしまうんだろう。
「分かって、たんだ。」
「真野さんって、分かりやすいんですよ。」
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