第74話
「ま…真野!」
目が覚めると、カラスさんの肩に頭を乗せている自分がいた。
「あ、…ごめんなさい!」
急いでカラスさんから離れて、起き上がるとカラスさんは私の頬に手を置く。
「大丈夫か?汗、かいてる。」
どうやら寝ている間に、汗をかいてしまったようだ。
それを優しく拭ってくれようとしたけど、止める。
「大丈夫です。ありがとうございます。」
流石に汗まで拭ってもらうのは申し訳ないから。
そう言うと、カラスさんは“そうか?”と言って少しだけ気にしていたけど、すぐに前を向く。
随分、懐かしい夢を見た。
そう、あれは臣と初めて会った時のこと。
倉庫裏で会ったあなたの瞳は、ひどく孤独を表していたような気がした。
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