第4話

その所為か、顔は少しだけ警戒しとる。



「事に、よりますね。」



「何や、はっきり言うんやな。」



ま、コイツは昔からそういうヤツやったから期待しとらんけど。





でも、儂はこの人に聞いてもらわんとアカンのや。



この人やないと、アカン。



儂が認めた、唯一の人なんや。



やから、この人やないとアカンのや。






沈黙が続く。



風が入りよる窓を遮るカーテンが、揺れよるのだけ横目で確認する。



時計の音は、針時計やないからせん。




そして美弥は少しだけ深呼吸してから



「何で、しょうか?」



聞いてくる。



儂は、一言。



たった一言だけ、言う。

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