第15話
「疾風の兄貴!!どこいたんっすか!!!」
「どこって、その路地裏。」
疾風が指差した所は、よく喧嘩で用いられる絶好の場所。
人の死角になっていて、あそこで今拾っている泰虎なども被害に遭っていた。
疾風があそこにいたってことは…
「誰かいたのか?」
「うん、銀髪の男。眠ってるようにしてるけど、所々に殴られたトコがあった。どっかのチンピラにでも喧嘩売ったんじゃないの?」
そう言って、興味なさそうに路地裏を差す疾風を見て、少し心配になった俺はスケに命令を出した。
「拾って来い。」
「へい。」
顎でその路地裏を差し、俺はスケが向かったのを見て、目を細める。
そんな俺を見てか、疾風は無表情で言う。
「拾って、って物じゃあるまいし。」
「人の事言えないだろ、疾風。」
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