運命(デアイ)

第3話

『早弥!!見ろ!!あそこに蝉がいんぞ!!』



『本当だね、美弥。』



『どっちが先に捕れるか、勝負しようぜ!!』



『ふふ、負けたからって、拗ねるのは無しだよ。美弥』



『ったりめえだ!!』





幼い頃の記憶。



まだ早弥としか遊んだことのない時。




…早弥しか、知らない記憶。






俺達は2人きりの世界しか、知らなかった。



常に2人で、他の誰も入る隙なんて与えなかった。



…2人でよかった。






この世界にいるのは、俺と早弥で充分だった。



…そういう、ハズだったのに。






人生はそう上手くいかないものだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る