第84話
その後、壱は組長と麟太郎に謝罪して卒業後は麟太郎を支えるために正式に組員になることを決めたらしい。
そして四人で話し合いをした末、髑髏でも話し合ったらしい。
自分を大事にできなくなった麟太郎は仲間も大事にできなくなって、仲間を仲間とも見ようとしなかったことを謝罪した。
その発端となった壱も共に謝罪したらしい。
「結局、麟太郎と壱が二人で髑髏を引っ張ってくってなって落ち着いた。」
『えー、なんで?歯向かったのに、みんなそれで納得したの?』
「プライドが高い麟くんと壱が頭下げるだけでも俺たちは衝撃的だったんだぞ?これから変わってくれるかもって期待を込めて、あの二人に着いていこうって改めて決めたんだ。二人は髑髏から抜けるって言ってたけどね。」
「どうやってその二人を説得したの?」
「バイクで勝負した。髑髏は仲間内で揉めたらバイクで決めるんだ。會田兄弟対俺とユウジでやって、俺が勝ったんだー!」
嬉しそうにるんるん、鼻唄を歌いながら桃里がコンビニの中に入っていく。
あの騒動の翌日の昼休み、私たちに今回のお礼にとコンビニで會田兄弟がアイスを奢ってくれると言われて着いてきたところだ。
「俺、小豆と白玉モチモチバーがいい!」
「俺は白いクマくんバー!」
「僕はーザクザクチョコミントがええなぁ。」
『ラムネアイース!!』
私たちはそれぞれ食べたいアイスを手に持ち、遅れて来た會田兄弟に買ってもらった。
「「「『あざーっす!』」」」
早速私たちは帰り道にアイスを食べながら学校への道を戻っていく。
『錦!錦!あー』
「食べたいん?はい、あーん」
『うん、うまうまーっ!チョコミントサイコー!ラムネもあげるー!』
「ん、旨いなぁ。大ちゃんと諭吉くんは相変わらず三口で食べるん早いわー。」
二人同時に三口でアイスを平らげた双子は、同時に頭を抱えてのたうち回った。
家でもこの光景見たことある。
アイスは鮮度が命。溶けるのだけは耐えられない、とこだわりがあるらしい。
「八雲も錦たちと幼馴染みとかなの?」
『んー?出会って四日目の友達だよ。』
「……コミュ力の化け物でもあるの?」
桃里は間接キスを気にしているらしい。生娘か!
そういや、こいつ警戒心強すぎて初対面の人間に噛みつく亀だったわ。
『同じアイスはダメで他人の腕はいいのか……』
「え?今なんて?」
『生娘みたいって言った。』
「なんだと!?ふざけんな!女みたいな顔して!」
『あ?てめぇもだろうが!』
桃里と睨み合った隙に、奴の残ったアイスを二口で食ってやった。
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