第69話

分かんないよぉ。



涙が止まらなくて、ついには嗚咽が混じった声が出てしまう。



そんな私を彼は少しだけ切なそうに見て、また切なそうに下を向いて言った。










「俺はあいつに嫌われてるから。」






カラスさんのこんなにも寂しそうな顔を初めて見たので、私の心は締め付けられた。




これはイタイのだろうか?



何の痛みなのかは分からなかったけれど、とにかく心臓の辺りがチクリと痛んだ。






柳生君に拒否られた時の痛みとは、少し違ったが似たような痛み。

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