第66話

オレはそれを聞いて、駆け出した。



当夜の方にではなく、カラスさんの方にへと。






当夜とは学校でまた会うことが出来るけど、カラスさんとは今度また会えるって確証はない。



だからオレは全速力で駆け出し、カラスさんを追う。






少し追っていた時に、まだ遠くには行っていなかったらしく、少し前に彼はいた。





「か、カラス…さん!!」




息を切らしながら名前を呼んだので、少したどたどしくなった。



しかし、カラスさんはそれで分かってくれたらしく、こちらへ振り向いた。





…悲しそうな顔をしていた。



今まで見たことのないくらいに、悲しそうだった。




一体、彼らの間で何があって…当夜はあんなにもカラスさんを拒否するんだろう?

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