第57話

背の高い人が多くて、オレは息が出来ない状態だったのだが…




そんなことが気にならないくらいオレは、早く早くと注目の的になっている場所にへと向かう。







でも、思ったようには行かなくて、やはりオレは埋もれ状態になってしまう。




「む、むぅ…」



くそ、女よりも男の方が体デカいから、オレはこんな時にも男に生まれたかったって悔しく思う。





悔しくて、悔しくて、オレはこの場で叫んだのだ。










「カラスさああああああああん!!」







そんな声が、校庭の周りに響き渡った。



先程まで騒がしくなっていた校庭も、そんなオレの声で静かになる。




オレの周りも、みんながオレを避けて行くように道が出来る。




ああ、初めからこうすればよかった。

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