第17話

「だって、そこの赤髪君と可愛い子と天然ちゃんと柳生君で撮るんでしょ!!そんなの最高じゃん!!」



「だねぇ~、それってもちろん買えるんだよね!?」





ああ、そうでした。



そういえば今…男だよね。



オレ…。




ああ、すっかり自分の立場を忘れていたわ。



うん、思いこみって怖いわ。




そう遠い目をして、落ち込んでいると後ろにいた裕貴が嫌そうにして言った。



「俺は写真は嫌いだ。」



「え~、空気読もうよ。加藤君。」



「お前にだけは言われたくない。」




どうやら、裕貴は写真は嫌いのようだ。



お、これで一緒に断ればいいかな?




なんて、甘い考えを抱いていたのだが、そう簡単に朱希君の策略から逃げられない事をオレは忘れていた。




「やだやだやだやだやだ!!!そんなのやだからね!!みんなで撮らないとやだもんね!!」




と廊下で泣きだしてしまったのだ。




ああ、これは……もう逃げられなくなったね。

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