第69話

そして、次に玲衣さんにも携帯のアドレスを教えた。



いや……まあ、本心では教えたくなかったんだけどね。



ここで玲衣さんに教えておかないと、後で何されるか分からないからね。



自分の安全第一だと思ったわけです。



アハハと自分に呆れつつも、携帯をまたズボンのポケットにしまった。



その後に柳生君はすぐに定期手帳を返してくれよとしたのか、ひょいと私の前にそれを差し出す。



ちょっと意外だったのだが、返してもらえるなら遠慮なくと思って、手を伸ばすと同時に─────




『言っとくが………中身を見てねえとは言ってねえからな。』



と耳元で言われた。



その声は何だかイヤらしい感じがして、肩がビクッとなった。



ひいいいいい!!



今、背中がゾクッとしたああ!



何だか居たたまれない気持ちにさせられた。

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