第62話

なんて思いつつ、彼の笑顔をもう一度目に焼き付けてみる。



……こんな恐ろしいヤツとあの悪魔のような笑顔、もうこれはオレに命を絶てと言っているようなものだよ。



オレはとっさに身震いがして、自分の両腕を抱いた。



怖いよ。



恐ろしいよ……。





「命だけはご勘弁してください。」



怖いという感情があふれ出てきて、耐えきれなくなったオレはそう言って彼に頭を下げた。



しかし、彼はそれに不快感を覚えたのか、眉を潜ませる。



「誰が命奪うっつったよ。俺の条件はそんな生々しいモンじゃねぇよ。」



え!?


そうなの!?



オレは咄嗟に彼の顔をぱっと見てしまった。



はっ!!


でもこの人の事だ!



もしかしたら、死ぬ事より恐ろしい何かをさせる気かもしれない!



「その条件って………何なんですか?」



オレはそう警戒しながら、上目遣いをしながら聞いてみた。



そして、柳生君の答えを待っていると彼は時間を置いた後にこう言った。

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