第88話

「何すんだ、て…」



そう言おうとしたオレの口は止まった。





…止めざる終えなかった。



だって、ホスト教師が…








ホスト教師が見たこともないくらいにオレを睨んでいたから。



足が竦みそうになった。



腰が抜けそうだった。



その睨みはとてつもなく、オレを動揺させた。






「てめぇ、今までどこにいたんだよ。」



その声さえも、先程よりもドスのきいたもので怖かった。



さっきまでのやり取りが嘘のようだ。



オレは一歩、また一歩後ろに下がった。




しかしここは玄関で、後ろに下がっていく度に後ろは近づく。



トンッ…───



そんな音を立てて、オレの背中は下駄箱にあたった。



後ろがもう…ない。



ああ、オレ…ホスト教師に追い詰められた。

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