第75話

なのに、どうして君はオレをかばってくれるの?



何で君はそんなに…優しいんだよぉ。






オレはそんな風間君の言動に涙が溢れ出した。



どうしよう…。



今、泣いたら風間君困らせるだけなのに…。



でも…でも涙が止まらないよぉ。





「ひっく…風間…ぐん。ごめん…ね…ひっく。」



「お、おい…何で、泣いてんだよ。」



風間君は思った通りに困ったようにオドオドし始めた。



ああ、困らせたいワケじゃないのに…。



迷惑かけたいワケじゃないのに…。



でも涙が止まらないよぉ。





そんな風に言葉も発せられずに涙を流していると、いきなり風間君の腕が伸びて来て…






スッ…───



制服の袖の裾でオレから流れている涙を拭き始めた。



私がキョトンとその姿を見ていると、風間君は照れたように下を向いて…





「ま、真野が泣いたら…調子狂うんだよ。」



なんて、顔を真っ赤にして言われた。

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