第73話

あ…っ、いやっ、そうじゃないよね!!



だって…オレが殴った相手だもん…。



彼に会ったら、一番に謝ろうと思ってたんだ。



オレはそう思い、口を開けようとしたその時…







「良かった。」



風間君は思いもしない言葉を、思いもしないそんな安心しきった顔で言ったのだ。



え…っ?



意味が分からないという顔で、オレは彼を見ていると風間君は続けてこう言った。




「ずっと…いなかったから、心配してた。


それと、怒らせて…困らせてごめん。」



頭をゆっくりと下げて来た。



ち、違うよ…風間君。



謝らないといけないのはオレの方じゃない。



風間君はオレに殴られた被害者じゃないか。



なのに…何で風間君が謝ってるんだよ。



何で風間君が頭下げてるんだよ。

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