第65話
「へへへ…。」
そう笑うと、カラスさんは何かを思い出すように儚そうに言った。
「お前…やっぱり、笑ってる方がいいよ。」
そんな事を言われたので、私は意外だとでも思うような顔で、カラスさんを見つめた。
どうして急にそんな事を…?
またジッと彼を見つめていると、彼も私をジッと見つめて…
「何を考えんのかは知らねぇが…時々悲しそうな顔して、右拳見つめてんだろ。
理由を知りたいなんて言わねぇさ。
ただ、お前は…真野はそんな顔よりも笑ってる方が似合ってる。」
カラスさんの見た事もないような、笑顔。
私はその笑顔に見とれた。
人のために笑っている顔。
カラスさんは私のために笑っている。
そんな笑顔を彼はしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます