第72話



《姫side》



「付き合ってくださいっ!!」



時は昼休み。

正確には午後1時。



今週2回目となる告白タイム。

場所は屋上。

定番の告白スポットです。



「……ごめん」



そして、聞き慣れたいつもの返答。



これは私への告白ではない。

私の親友である、仁への告白です。

しかも、相手は






────────女子生徒。







まあ慣れたもので、これは中学校からだ。

中学はまだこの学校のようにズボンが良くなくて、スカートだけだったにも関わらず、女子からの告白は耐えなかった。



見た目は美形で、高身長。

おまけにさりげない気遣いもできるからモテるモテる。

無口なところも硬派なクール系だとよく言われていた。




仁が女でも構わないって子も多かった。

たまに男子からも告白されてた。

仁の色気にやられたのだろう。

何せ仁は無自覚天然タラシでフェロモン撒きまくりだ。



高校では女子からの告白しかないが、それでも毎日のように女の子からラブラブ光線浴びまくりだ。

同じ子が諦められなくて、何度も言ってくるときもある。



入学当初は、フードを被った不思議さんだったからで周りに誰も近寄ってこなかった。

でも、新入生代表挨拶の時に顔を出していたから、フードを被ってた意味がなかった。

大勢の前では、正装しようとするあたりが変なところで真面目なんだ。



ちなみに、普段は今まで通りフードを被っている。



あと、告白してくるのは同級生だけではない。

先輩からもモテモテである。

なんでもファンクラブまであるらしく、クラスの話すようになった学級委員長が教えてくれた。



「……ぐすっ……はい……ごめんっなさっ……」



彼女は泣きながら屋上を去って行った。



降られた子には3パターンのタイプがいる。

一つ目は泣いて素直に去っていく子。

今の子はそのタイプ。

二つ目は泣いて私を睨んでくる、恨んでくる子。

私を仁の彼女だと勘違いしての行動だろう。

私のせいで仁に降られたと完全な逆恨みである。

三つ目は諦めずに何度もアピールする子。

しつこいくらいに仁に絡んでくるようになる。



仁は基本他人に興味を示さないけど、だから適当に扱うわけではない。

目の前で困っていれば助けるし、話しかけられると自分は喋らないけど話は聞いている。

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