贈り物

第26話



それからは、兄貴がカメラを持って戻ってきて、皆で写真を撮る。

最後にケーキを食べていると、兄貴が俺と姫に綺麗にラッピングされた箱を渡してきた。



「はいっ!これ二人に!皆から」



「えっ、いいんですか?」



「うん!開けてみて。」



「はいっ!ありがとうございます!」



『……ありがと。』



「うんっ!」



中を開けると、色違いの財布が入っていた。

皮の素材で、姫は淡いピンク色ので、俺には淡い青色の同じデザインのもの。

すごく嬉しい!



「かわいい!大事に使います!」



『……大事にする』



「「「「「「うんっ!(はいっ!)」」」」」」



少しずつ、少しずつ俺の心の中の何かが変わっていく。

今までなら、黙ってしまっていた。



……まだまだ伝えられるだろうか。



この時間がとても愛しいと思う。



俺と姫がプレゼントを開けて喜んでいるとき、カウンターの席で兄貴と真守が俺たちを眺めていた。



「真守。」



「なんですか?恭さん。」



「さっきの姫ちゃんの話で出てきた金髪って……。」



「ああ、はい。【白銀】の……。」



「やっぱりか……分かった。二人のことよろしくな。」



「はいっ!」



…………仁、頑張れよ。



こんな会話がされてるなんて知らなかった。





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