第7話

男女が座ったのに紛れて、俺も座る。

しかし、真守にはバレていた。



「じ……白石……自己紹介続けてくれ!」



はあ、面倒くさい。

今俺の名前読んだじゃん。

もうそれで良くないですか?



真守を睨むが、一瞬俺を見るとほんの少し肩を上げて、目を泳がせ明後日の方向を向いている。

クラスメートもそんな俺を見て、肩をビクッとさせたり、真っ青になっていたりと様々な反応を見せている。



「仁!ほ~ら」



姫が俺の耳元まで近づくと小声で促してくる。

姫に癒されて、素直に従う。

もう一度立つ。



『……白石』



簡単に自己紹介己を済ませると、また座った。

何故か隣で姫が呆れている。

そして、クラスメートたちや真守も、ぼっか~んと効果音が付きそうなくらい抜けた顔をしている。

俺は気にすることなく、また外の鳥を見る。

あ、2匹増えてる。



「「「(名字だけだし!不思議くんかよ!!!)」」」



クラスメートの心が揃った瞬間だった。






最後に遅刻してきた男女が自己紹介を始めた。



「俺は、緑川 亮太みどりかわ りょうた!よろしくなっ!!」



にっこりと元気な笑顔を見せる遅刻男───緑川。

その笑顔を見て、仁と姫以外の女子は頬を赤らめ、何やら小声で話始めた。

男子も目を輝かせて彼を見つめる。



「えっと……私の名前は、青沼あおぬま ひかりです!よ、よろしくお願いしますっ!」



しっかりとお辞儀をした遅刻女───青沼。

それを見て、さっきまで騒いでた女子は一気に顔を歪ませ、睨み始めた。

逆に男子は、頬を赤らめる。



端から見たら、カオスだった。

そんな感じで、ホームルームは終了した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る