第4話

帝君。



俺を見つめながら、そんな悲しい顔をしないで。



俺を本当の兄みたいに慕ってくれた君を見ていると、本当に嬉しかったのを君は知っているだろうか?



可愛い、俺の弟。






一人だけ血の繋がっていなかった家族の中で、いつも寂しかったと言っていたね?



だからって、もう悪いことしちゃいけないよ?



深夜のことも、責めないであげてね。



君はとても優しい子だから、きっとすぐに君を愛してくれる人が現れるよ。



だから―――…何もかもに絶望しないでね。





どうか、どうか。



君がいつまでも笑顔でいられますように。



ねえ、帝君。

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