第141話

―――…彼だって、自分のために何かをしてほしい。



大稀さんのためなんかじゃなくて。



……今、彼がそうしているということは、もしかして大稀さんが亡くなってからずっと大稀さんのためにしか生きてこなかったとしたら……。




そんなの―――…悲しすぎる。





嫌、だ。



彼にはそんなことを続けてほしくない。



大稀さんだって―――…きっとそう思っているはずだ。



そう思いたいのに、一体大稀さんは蘭勝さんに何を言い残してしまったのだろう?



……ぎゅっと手を握りしめて、蘭勝さんを見つめる。






窓の外を寂しそうに見つめている蘭勝さんは、一体どこを見ているんだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る