第123話

詰まらない部屋に一日中籠らされている私は、とりあえず四谷さんが持ってきてくれた本に目を落とす。



―――…そりゃあ、幼い時に大好きな本を一日中読めたら幸せだろうなと思った時だってあったわよ。



でも、こんなに窮屈で自由も限られている中で本を“読まされている”んだったら、全く持って幸せでもなんでもない。



……蘭勝さん、絶対許さない。




「失礼しまーす。」



次会ったら…………って、え?




「もー、ここまで来るのに時間かかったしー。てか、無駄に広くない?この家。マジで遭難しちゃいそうだしー。よかった、俺の部屋が食堂の近くで。あ、でも妹ちゃんの部屋からはちょっと遠いよねー。俺もここまで来るのに苦労したし。あ、あれだったら叔父さんに不満とか言ってもいいと思うよ。あ、てか弟君に文句言っとけば?『お腹空いた時に、すぐ食べられないのは嫌』とか何とか言ってさ。」

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