第120話

砦はそのうちの二つ箱くらいを手に取って、ニヤリを笑った。





「それ、兄貴の花嫁候補にあげてきてくれ。――…『その色、俺の大好きな色なんだ』っていうコメントつきでな。」



七夕は差し出された『カラメル』の紅茶のパッケージを見て、濃いめの茶色だとそれを判断する。



―――…若の兄弟はホンマみんな、マセガキやなー。




「……分かった。ちゃあんと仕事はするけん、心配せんで。」



「一言一句、違えずに言えよ。」



「はいはい。」



七夕はゆっくりと立ち上がって、部屋を出ようとしたが、とりあえず確認しておくことにした。



……実際に七夕が会ったことがあるのは、一、二度程度なので。

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