第93話

「じゃあ………」



「ま、待てよ!砦!!」




また指示を出そうとしていた砦を遮って、瓜は声を荒げる。



もちろんこの場にいる全員がそうしたいのは山々だったが、彼が代表で声を上げた。





「んーだ、時間が惜しい。さっさと言え。」



「この本の意味は何なんだよ!!一体!」



瓜に手渡されたはずのものが、何故か今砦の手の中にあるのだってあまりにも気に入らない。



砦はそんな瓜に少しだけ溜息を吐くが、この場にいる全員が分かっていない様子だったのでとりあえず説明を加えることにした。







「『赤い薔薇』。タイトル見たら、分かんだろ。」



「いや、分かんねえよ。」



砦は説明が下手のようだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る