第79話

「……家に帰らせてください。絶対に誰が来ても外には出ませんから。」



「ダメだ。お前のことは信用してねえ。」



ピシャリと私に言いのけた彼。



……どうすれば、彼を言い負かすことができるのか誰か教えてほしい。



黙ったまま彼を睨みつけていると、蘭勝さんは灰皿に煙草を押し付けた。





「不自由はさせねえ。……協にも本、頼んだんだからいいだろ?それで。」



「……私はまだアナタとの婚約を納得したつもりはありません。」



「しつけえ女だ。」



「―――…私が好きなのは、砦だけです。」



彼にはきちんと言わないと、伝わらないのだ。



だから、はっきりと自分の意志を伝える。

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