第10話
北山田先生がアイマスクを外してくれるのを待っていると、諦めたようにしてそれを外す。
“眩しッ”と少し声を上げてそれをデスクに放り投げた彼は、私とようやく目を合わせてくれた。
「……何だあ?」
「いつもの用事ですが?」
「お前、毎朝こんなことして楽しいかあ?」
「……まあ、することもありませんので。」
「やっぱりお前は人生半分損してると思うぞ。」
そう言って彼は椅子から立ち上がって、職員室にかけてある鍵を私に渡してくれる。
それを手にとった私は北山田先生にお礼を述べて職員室を出た。
「……アイツ、よくやるよなー。校内掃除なんてよー。」
北山田先生が述べた言葉は誰の耳のも届かなかった。
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