第34話
偉そうに口を開き続ける蘭勝さんは本当に遠慮なしに、一番に風呂に入り始めたのだった。
……全く彼には遠慮という言葉が備わっていないのか。
溜息を吐くのをどうにか抑えて、私は蘭勝さんが落としていったネクタイと眼帯を拾うと、景親さんが私に話しかけてきた。
「……アイツと、別れたのか?」
彼も痛い所をつくのね。
それに苦笑していると、それだけで悟ったのか“みなまで言うな”と釘を刺された。
そこまで言うくせに、最後まで聞かないなんて狡い人。
私は視線を下に向けて、少しだけ口元を歪ませる。
「……蘭勝さんって、本当よく分からない人ですよね。」
「ん?」
いきなり彼の話題から逸れて、今現在風呂に入っているであろう彼の話題になったので少しだけ景親さんも混乱してしまったらしい。
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