第33話

子供たちが帰った後、蘭勝さんは暑苦しいネクタイを指で器用に外し、眼帯を外す。



眼帯を外した姿なんて見たことがないので、私は興味津々に彼を見つめているとそれが彼にバレてしまった。





「何だー?えっちぃ。」



「ななななな…っ!!」



「つか、あちぃな。景親、風呂入ってっか?」



恥ずかしくなって顔を真っ赤にした私を余所に、彼は景親さんの方にへと視線を向けてしまう。



―――…興味もないってこと?



それが少しだけ、私の心を抉った。





「はあ?テメエ、マジで泊まる気かよ?」



「ああ。」



「……初日っつーのに、どういうつもりだあ?」



「しばらくここにいるっつってんだろ?口答えすんな。」

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