第28話

引き止めようと彼の腕を掴むけど、彼は怪訝そうに顔を歪めた。



しかしそんな顔をされても、正当なのは私である。




「人様のお家に勝手に上がりこもうとするなんて、言語道断です!!」



「だからちゃんと『邪魔するぜ』って言ったじゃねえか。」



「そういう問題じゃないでしょ!」



「あーあ、ガタガタうっせえな。」



蘭勝さんは私の言葉にうんざりしたのか、だるそうに視線を外した時、家の中からその主が出てきてしまった。



全く、タイミングの悪いことだ。





「紗綾、どうし………」



景親さんもまさにその光景には、絶句せずにはいられない様子だ。



まあ、当たり前の反応だと私は思う。

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