第26話

私は大きな荷物を抱えたまま、蘭勝さんに近づくとその荷物を奪われたので驚いた。



―――…ちょっ!?




「砦を泣かせたのは赦せねえ罪だが、お前にしては上出来だったんじぇねーの。」



“本音を言える女は、俺の好みだ”



なんて平気な顔をして言えるこの男は、ある意味魔性な男だと思う。



―――…全く、よく分からない人。



私は彼にお礼を一度述べてから、車の後部座席に乗った。



蘭勝さんもその隣に乗って、車は発進し始めた。

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