第6話

ガチャリっと音を立てて開けた場所は、屋上。



今日は昨日より一段と寒くなったように思うけど、雪はまだ降っていない。



ここで待ち合わせをしたけど、彼は来るだろうか…――?





あまりいい話になるわけではないので、私は一度深呼吸をする。



彼も、それは分かっているだろうか?



でも、こんな微妙な気持ちを持ったままで、彼を関係を持つのは失礼だ。





―――…だから。








「紗綾?」



……だから、私は切らなければ。



ここに残されている全てを、この手で。






振り返るとそこにいたのは、私が呼び出した彼。



「急に呼び出してごめんなさい。砦。――…ううん、山崎先輩。」



形から全て、戻さなければいけないのだ。

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