第3話

「それについて、先生にお伝えしたいことが。」



「あ?」



「私、明日からこの地を離れることになりました。」



「………何の冗談だ?」



「私が冗談を言うと思いますか?」



そう告げると、彼は表情を堅くした。



私の言いたいことを彼は一瞬で理解してくれたようで、助かる。




「答辞は元副会長の水島瓜に後任させてください。」



「……お前、言ってる意味分かってんのか?」



「もちろんです。」



卒業式には、出ない。



―――…この地に、私は後悔を残したくないのだ。



みんなの顔を見てしまえば、絶対に後悔してしまうことを今の私は目に見えている。





「申し訳ありません。」



「……いいのか?お前の恋人は?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る