海辺の家

第2話

季節は既に真冬。



二月は雪が積るのであまり好きな季節ではない。



……寒いのは苦手なのよね。





そんなことを考えながら、私は雪道をゆっくりと歩く。



住み慣れた街だったけど、既にマンションの片付けを全て終えてしまった私は学校に向かう。



自由登校のはずの今日は下級生以外には見当たらない。



―――…いや、一人は必ず来ているであろう。



私が、呼びだしたのだから。





来ていないはずが、ない。








「お、本郷じゃね?」



「……おはようございます、北山田先生。」



「答辞は順調にできてっか?」



私は卒業式の答辞を任されてしまい、それを読む羽目になっていたのだが。



それも、今の私にはできなくなった。

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