第84話
大稀は強くて、かっこよくて、少し暴力的で、復讐するために馴れ合いなんてしなくて、優しい顔なんて見せたこともなかった。
常に孤独で、俺以外心を開くような男じゃなかったんだ。
……人は、こんなにも変わるのか?
「違う!!お前は大稀じゃねえ!!」
「……景親。」
「俺の憧れてる大稀はそんなんじゃねえんだよ!!」
「………」
既に何も言えなくなってしまっている大稀は、本当に悲しそうな顔を見せた。
それでも笑顔を保とうとするその健気さに、吐き気がしてしまう。
「お前…っ、マジ何なんだよ!!」
「……俺だよ、大稀だ。」
「嘘言ってんじゃねえ!!大稀をっ!!大稀をどこにやったんだよ!!」
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