第75話

「まあ、焦ったってしょうがないよ。ゆっくり追い詰めよう。」



ダディは平然とそんなことを言っているので、俺は少しだけ怖くなった。



追い詰める、って。



それでもキングにとったらそれが普通らしく、『それもそうだな』と言って席を立った。




……そうだ。



これが俺達の普通なのだ。




「ケイ。」



「何だ?ダディ。」



「大稀はどうして耐えきれなかったんだろうね。――…そんなことで。」



そんな、こと?



人を殺してしまったという罪悪感は、そんなことで片づけていいことなのか?



「彼は人の上に立つ存在だ。……彼にはここで躓いてもらっては困るんだよ。」



ねえ、ダディ。



……あなたは一体、何を考えているですか?

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